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ようやく
新しい一年のための身体が目覚めてきました
今年は、知らないことを、時間をかけてきちんと知っていこう
遠回りしても、こころが豊かになるならばそれがよいかな

"foodremedies"
今年もどうぞよろしくおねがいします
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初めてシュトーレンを食べたのは、幼い頃に通っていた幼稚園のクリスマス会でした。
こひつじ幼稚園という名前の田舎の小さな教会とともにある園で
日曜日には賛美歌をうたう子供達の声の聴こえるあたたかな場所でした。

私のうちはいたって普通の仏教の家系でしたが、
父が戦争を体験していたこともあり、いろんな文化を知れるようにと
クリスチャンの幼稚園に入れたようでした。

日曜礼拝の日には、ワインに見立てたブドウジュースと固めのパンが回ってきて
厳かな雰囲気の中なにかの真似をしながら、おいしく食べました。
クリスマスの時期にだけ、白くてずっしりとした繭のような、
口にすると甘く、レーズンがムギュッとしていて
なんだか大人っぽい味の食べ物が与えられるのでした。
園長先生はそれを食べる私たちを遠くから眺めて、嬉しそうな顔をしていたのを覚えています。

そしてその時期には毎年恒例の劇があるのですが、
親友で秀才のリマちゃんがマリア様役で共演者も初恋の男の子でした。
私はどちらのことも大好きだったので、
赤いスモッグを着て聖歌隊となり、またナレーター役として夢中で頑張ったのでした。

劇の中でリマちゃんが抱く、赤ん坊にみたてた毛布にくるまったまるいものが、
シュトーレンだったと気がついたのは
ずっと大人になってからでした。
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今年最後にまた作りたくなった
白い白いクッキー
冬のスパイスをいれてみなさんへ届けたい
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心からの気持ちを言葉以上に表せる
とても素敵な体験をさせていただきました。

お菓子が皆さんに喜ばれるということも
またひとつ教えていただいた。

何かにチャレンジするには、不安もあるけど喜びの方が大きい
そしてそれを共感できたときの絆はたからものですね。

”おめでとう”
ふたりの幸せな姿をずっと見ていたいな
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ななこさんのいる空間は時の流れがゆったりしている
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ゆかりちゃんのお茶はひととなりを感じるまっすぐな味
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3人にとって、サイズ感がちょうど心地よく、小さな夢がまた膨らみました。
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9月はイベントからイベントに旅をするような
私にとっては活発な一ヶ月となりました。

普段は一日誰とも話さない日があっても気がつかなかったり
一人きりの世界もこなれてしまう。

でも誰かに逢えて、優しさや厳しさや面白さに触れると
100倍くらいのエネルギーが湧いてきて嬉しくなる!

いろいろな感情が育つのは、周りの皆さんがいてこそだと気がつきます。
大人になるのは悪くないですね
そんなことを感じられて、素直に話せていいなぁと思う。

出逢えることは自分が変わること(まだ適した言い方が見つからないけれど..)
その時々の儚い輝きをギュッとして放さずに、誰かに伝えていけたら。




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また、コーヒーの香りが恋しい季節。

習慣をやめて、体の声に素直に、ハーブティー、台湾茶、紅茶と、選ぶようになったこのごろ、
台所には自然とチコリコーヒーの存在も加わった。
昔はタンポポコーヒーもチコリも苦手だったのに、いまはちょうどいい時があったりする。

そんなわけで、今度のlisetteでのモカバターケーキは妊婦さんも少し安心のチコリモカです。
ささやかなremedyをしのばせています。
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気がついたら数ヶ月が過ぎていた

お菓子の仕事を始めて13年
今までもそんな風にきてしまったのだな、と改めて思う夏。
何かの学校に通っていたとしても、そろそろ追い出される時期にちがいない...
勇気を持って新しい場所へ行かなくちゃ。

9月からはまた新しいスタートが出来るように
少し振り返り、深呼吸をして感謝を。
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デッサウに向かうにあたり、
電車に乗るのも、バウハウスがやっているのかも、ホテルがきちんと取れているのかも
調べても調べてもいつまでも不安で、とにかく向かうことに精一杯だった。

この日の宿は、田舎ならでは!という雰囲気のところに、と決めていたので、
一日一組しか泊めていない、おばあちゃんがオーナーのお家ホテルを選んだ。

デッサウに到着して、まず宿泊先に向かったが、約束のチェックインの時間になっても
おばあちゃんらしき人は出てこず、中にいるワンちゃんに永遠に吠えられるだけ...
向かいの豪邸のご夫婦に”諦めないでベルを鳴らすのよ!”とドイツ語で言われるも
あまりにしつこい行動に虚しくなり、一旦バウハウスへ。

ひとしきりギャラリーを堪能した後に、期待を振り絞って戻ると、おばあちゃんが出てきた!
おばあちゃんは、すうっと背が高く、深い笑顔ととても優しい口調で”ごめんなさいね”と言いながら。
日々、人を迎え入れている方だから、パソコンも日常使い、英語も頑張って話してくださる。
さっきまで嫌われていたワンちゃんにも、歓迎されはじめすっかり気が緩んだ。

お家の庭や、リビングのいたるところに陶芸作品や絵が飾ってあるので、
きっと作家さんなんだと思った。
ドイツでアウェイな上に、突然個人的なおばあちゃんの日常の中に飛び込んでしまって
気持ちをどこに置いて良いか分からずにしばらく
くすぐったい気持ちの時間を楽しんだ。
”掃除をしていないから今から片付けてくるわね!ゆっくりお茶を飲んでいて”と言い
おばあちゃんは客室のある2階へ上がっていった。

仲間とみなしてくれたらしいワンちゃんを撫で、
壁に貼られた、宿泊者からのハガキや写真を眺めながら、勝手な妄想をしのんびり待った。
ふと窓を見たときに、干からびたヤモリが紐で吊るしてあり少々驚く..
これは幸運のおまじないかしら。。。
と勝手に良い方向に考えるも真相は伺えないまま。


翌朝、ご自宅ということもあり、早くチェックアウトすることにした。
”よく眠れた?”と聞かれて、本当にあたたかくよくしてくださったので
心からありがとうの気持ちをこめて、少しだけ多めにチップを渡すと、
”こんなにもらえない”と日本人と同じようなそぶりで遠慮されたが、
最後になんともキュートなお顔で、胸に手をあてて
(きっと)”本当にありがとう”とドイツ語で言って受け取ってくれた。
言葉の細かいところが分からない分、なんとかしっかりハグをしてさよならした。
おばあちゃんの生き方が素朴で純粋で格好良すぎた。

駅まで歩く途中、最初の不安と、ヤモリのこと、
次に逢えるときまで元気でいてね、また逢えるかな、記念写真くらい撮ればよかったなと
いろいろな想いがこみ上げてきて、すれ違う人も驚くほど、号泣しながら歩いて帰った。

涙は一度出るとしばらく言うことを聞かないものなのか...
いつでも泣けるくらいのゆるゆるの状態で、電車に乗った。
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